【予知夢】

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【予知夢】

【予知夢】 あの夢を鮮明に覚えている… そして、あの晩俺がどうやってここに… 家に戻ったのか覚えていない? そして… あの夢を見て数日が過ぎた… 俺が担当しているスキンケア商品開発について… 常務からの承諾を受ける事が出来ず… 今日も激務で終電となっていた… 俺はいつもの様に眠り込み… 『終電『沼留』につきました…』のアナウンスで目が覚めたのであった… 膝の上に置いていた鞄を手に持ち立ち上がり電車から降りると… 「え、プラットホームがいつもと違う…」 「裸電球…」 俺はプラットホームを照らす裸電球を見て… 背筋に悪寒が… 「どうなってるんだ?」 俺が見た夢は予知夢であったのだと… そして、恐怖を抑えながら改札口に進むと携帯に電話が… その声は先輩の「里山 リョウ」であった。 「まさし…里山だ…」 「今、嫌な予感がしたんだ…」 「お前から聴いた…」 「この前の夢の話し…」 「俺はどう言う事なのかまったく理解できていない…」 「ただ、お前の命を賭けたゲームだと聴いて俺は気になっていて…」 「それが冗談であって欲しいと思っているが…」 「もし、それが真実であれば取り返しの付かないことになるからなぁ…」 「このゲームでお前はプレーヤー…」 「俺はこのゲームの内容を唯一知っている人間であることからサポーターに…」 「今のところゲームに置いてお前のアシストだけで…」 「特にお前と同じ制裁は無いようであるが…」 「お前が俺に話してくれた事が真実であれば…」 「この主催者は異常人格…サイコパスであると…」 「しかし、何故お前だけがその架空…異世界に入り込む事が出来たのか?」 「ゲームの内容は前にも触れたが…」 「お前の命を狙いおかしな生物…」 「人間?などが襲い掛かってくる…」 「お前が住んでいた街、家を…」 「取り戻す為には?」 「お前の命を狙う刺客と戦い殺す事…」 「殺さなければ殺される…」 「そして…」 「お前を狙う刺客が持っている金貨を奪いとる…」 「それが、まずはお前が生き残る手段である」 「これは俺の憶測ではあるが…」 「その金貨からこの異世界のヒントが?」 「しかし、何体いるか分からない刺客をどのように見つけるか?」 「それがこれからの課題だが?」 「どうする まさし…」 「里山先輩…」 「もし、俺がこのゲームを拒否すればどうなるのですか?」 「お前はその場から動く事が出来ず一生を終える」 「里山先輩…選択肢はやるしか無いのですね?」 「自由に生きて行きたいのならそれしか無いようだ…」 「里山先輩…俺を何故見捨てなかったのですか…」 「何ってんだ…まさし…」 「仲間だろ…」 「サポーターとして主催者から聞いたのだが…」 「お前を狙う刺客が持っている金貨は…」 「99.999%の純金で高価な物だそうだ…」 「報酬はこの街を元にもどす…」 「それに伴い、お前は自由…」 「そして、高価な純金の金貨だ!」 「金貨を少し俺に分けてくれると…」 「なんて?」 「里山先輩…俺の知らなかったこのゲームのルールどうして知ったのですか?」 「お前が終電で帰り…」 「駅に着いて通常では無かったことを聞かされ…」 「その後、おかしなアプリが現れた…」 「それが…」 「…「友利 まさし」生き残りゲーム」 「俺はそのアプリを立ち上げゲームのルールを確認した…」 「まだ、こんな事が真実なのか理解していないが…」 「まさしは現に異世界?にいる…」 「だから…」 「俺が出来るだけサポートをする…」 「お前を絶対死なさない!」 「ありがとうございます…」 「それでは…」 「まさしゲームをはじめるか?」 「この改札を出ればゲームがスタートされる…」
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