【アニメクリエイター】

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【アニメクリエイター】

【アニメクリエイター】 モトヤは自分の住んでいる土地と違った情景に少し戸惑ったが… 現実逃避せずに受け入れる事を瞬時に決意した。 「これはきっと俺を試しているのだと…」 俺の意志さえしっかり保てばどんな事が起きても問題無いと… モトヤは天才アニメクリエイターであり… あり得ない事が起こると日頃から思っていた… そんな思いが独創的なキャラクターを創り上げ… 常に世間の度肝を抜いていた… モトヤはアニメ業界から絶大な支持を受けていたのだ。 彼が創り出すキャラクターは例えば… 正義なのか?悪なのか?容姿だけでは判断出来ず… しかし、そのキャラクターは何処か憎めない愛くるしさがあり… ファンを虜にしていた… モトヤは俺と違い異世界に入り込んだ認識を持ち… 自分のアパートを探していたが… 探し出す事は出来ず… 刺客から逃れることと情報取集のため… 『沼留』の改札口に存在した俺を見て危険人物では無いことを確認し… 近づいてきたのだと… そして、モトヤのサポーター「加納 アヤ」は彼を尊敬する数少ない仕事のパートナーであった。 このゲームに於いてモトヤは俺と同じで刺客によって命を狙われ… その刺客と戦い殺される前に殺す… そして、奪った金貨から元の街に戻るヒントを得る事が出来ると… あとは… 俺は知らなかったが… この街…異世界で一つにの場所に留まる事は許されず… 刺客を殺し金貨を得て元の街に戻るヒントを得るか… 刺客と戦うため隠された武器探しのヒントを得ることが… このゲームのルールとなっていた。 すると、モトヤの脳裏にあるアニメキャラクターが… 「ヤバいなぁ?」 冷静であったモトヤが狼狽していた… モトヤのサポーターである「加納 アヤ」が… 「モトヤさん…携帯を映像モードに…」 そして、里山先輩も… 「まさし…お前も映像モードにして前方を見ろ…」 このゲームにおいて俺とモトヤの携帯電話は… 映像モードに切り替えると望遠鏡?として活用できるのであった。 「ヤバい…」 「まさし…ひとまず逃げるぞ!」 「わかった…モトヤ」 俺とモトヤは走り出した。 俺の携帯に映し出された物体は…? 二足歩行でこちらに向かってくる… 暗闇であり色彩が分からず… しかし、身体全身に棘のようなものが存在し… 人として衣服は着ていないように見える。 すると里山先輩からのメッセージが… 「まさし、刺客の写真を撮り…」 「撮った写真をタップして見てくれ…」 すると… 刺客のデータが現れた… 種族 : 爬虫類系人間 戦闘力 : 強 危険度 : 強 智力 : 弱 サイコ度 : 低 名前 : 「ボッソ」…トカゲの遺伝子を持つ人間 所在 : 沼留 指示者 : 主催者? 俺と共に逃げているトモヤも俺と同じように刺客の写真を撮り… 刺客のデータを確認していた。 すると… 「やはりそうか…?」 トモヤは爬虫類系人間の刺客… 「ボッソ」を理解していた。
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