【主催者】

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【主催者】

【主催者】 「お前は誰だ!」 主催者から俺とモトヤの携帯電話に音声が届いた。 『俺か?』 『前にも言ったがお前達に生きる楽しみを与える君主だ…?』 『呼んで欲しい名前としたら…』 『ハピネスかな?』 『ここでのルールはサポーターに教えてあるが…』 『もう気付いているな?…』 『俺はアニメクリエイター「小池 モトヤ」のファンであり….』 『その独創的な考えが好きだ…』 『そこでモトヤを急遽このゲームに参加してもらった…』 『このゲームの刺客は全てモトヤの脳裏に描かれたイメージから実現される…』 「本当それで良いのか?」 「モトヤが何も考え無ければ刺客は出てこない…」 俺がハピネスに話しかけると… 『…』 『お前、何言ってんだ?』 『だから凡人は困る…』 『モトヤはお前とは違う…』 『天才クリエイターだ!』 『常に新たなアニメキャラクターを考えている…』 『俺はその頭脳に惚れ込んだ…』 『確か、まさしと言ったなあ?』 『お前は凡人…』 『凡人がこのゲームに挑み死んでいくか?』 『はじめは、まさしが痛ぶりにいかに耐えて…』 『ゲームに挑むかを考えていたが…』 『俺はもっと楽しむ事を考えモトヤをゲームに参加させたなだよ…』 「ほぉ…」 俺はハピネスの言葉に怒りを感じていたが冷静になる事ができ… 「おい、ハピネス」 「モトヤが最弱の刺客をイメージすれば…」 『だから、お前は凡人なのだ…』 『モトヤの頭脳は常に新たなものを…』 『それは意識的に出来るものでは無い….』 『だから、モトヤは無意識に刺客キャラクターを描く…』 『それは最強なキャラクターを創り続けると?』 俺がハピネスの話しを聴いてモトヤを見ると… モトヤは目を瞑り黙り込んでいた。 そして、ハピネスの話しが続き… 『最後に…』 『まあ、無理だと思うが…』 『お前達は懺悔しなくてはいけないことを忘れるな…』 『ここは「沼留」であることを…』 『ゲームを進めているうちにこの意味がわかる様になるが…』 俺はハピネスの最後の言葉の意味が理解できなかった。 「ハッ…」 目を瞑っていたモトヤが何かに気付いたのか覚醒した。 「トモヤ、何かあったのか?」 「今、話す事は出来ないが…」 モトヤの表情は暗く… 眉間に皺を寄せていた。
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