【新たな刺客】

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【新たな刺客】

【新たな刺客】 「モトヤ、ヤバって?」 すると里山先輩からメッセージが… 「まさし、体調はどうだ?」 「今、アヤさんから連絡があり、まさしに伝えて欲しいと…」 「あと、モトヤさんには伝えてあると…」 「モトヤさんの脳裏に明確に刺客キャラクターが浮かんでいると…」 「俺が伝えたい事はこれから現れる刺客キャラクターと戦う武器の事だ…」 里山先輩からのメッセージは途中で途絶えた。 するとモトヤが… 「まさし、前方を見ろ!」 「現れたぞ…」 前方30メートルはあろうか? 何か蠢いている生物が確認出来た。 「モトヤ、どうする逃げるか?」 「まさし、お前次第だ…」 「携帯を映像モードに切り替えろ…」 「奴は瞬間移動は出来ない」 「ここに来るまで僅かではあるが時間がある…」 俺は映像モードに切り替え望遠で30メートル先の物体を見た… まだ分析データを確認する事は出来ない。 「どうする、まさし戦うか?」 「逃げるか?」 「モトヤ、いずれ戦う事になるんだよなぁ?」 「そうなる…」 「それで物体を確認したが…」 「小さな人間だなぁ?」 「特に…」 「モトヤ、侮るな?」 「俺の脳裏に描かれたお前が見た小さな人間は….」 すると前方にいた刺客… 小さな人間が前方10メートルまで接近し… 俺達を確認したようだ… 「まさし、携帯を刺客に翳せ…」 俺は携帯を映像モードに切り替え刺客である小さな人間に翳した… 「種族 : 生霊系人間 戦闘力 : 中 危険度 : 強 智力 : 強 サイコ度 : 強 名前 : 「ポワ」 所在 : 沼留…呪縛 指示者 : 主催者」 するとモトヤが… 「やはり…「ポワ」だったんだ?」 「俺はこのキャラクターを考えたくは無かったが…」 「何故か脳裏に浮かび上がった…」 「この生霊系人間「ポワ」は…」 そこまでモトヤが話をすると… 生霊系人間である「ポワ」が俺の目の前に現れた… すると俺の携帯画面に里山先輩のメッセージが… 「まさし、モトヤさんはこれ以上生霊系人間「ポワ」についての情報を伝える事が出来ない…」 「まさし、この生霊系人間「ポワ」との戦いに武器は無い…」 「無いと言うか必要としない…」 「これはアヤさんからの助言では…」 「生霊系人間「ポワ」を倒すには…」 「まさしは耐えるだけであると…」 「どう言う事だ?」 するとモトヤが鋭い眼光で俺の目を見ていた… 俺はモトヤの鋭い眼光を受け… これから俺の精神に変化が起こる事を予知させたのだ。 そして俺の目の前に現れた刺客は生霊系人間「ポワ」が… 俺の脳に… 「きみは僕の下部となり死んでいく…」 俺はこの言葉を聴きこめかみ辺りに痛みを覚えた… 俺はその生霊系人間「ポワ」に話しかける事が出来ない。 目の前にいる生霊系人間「ポワ」は… 身長130センチ、少しポチャリしていて… 衣服は真っ黒なジャージの上下にかんかん帽子をかぶり小学生の容姿であったが… 顔色は青ざめ… 目は大きく開くこと無く薄目であり表情は暗く… すると顔を上げ目を大きく開き俺を睨みつけた… その眼球に黒眼が無く全て白眼であった。 その「ポワ」の目を見た俺は俺の中に何が入り込んだように思え… 怯える俺は全身に悪寒が走り倦怠感が… 絶望感が俺を支配し始めた。 そして「ポワ」は… 「楽になろうか?」 「あの世は…」 「もう無理することは無い…」 「死はお前の為であり…」 「お前が犯した罪の償いだ…」 俺はその言葉を聴き… その言葉を全て受けいる事に… そんな時… モトヤが…
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