第1話 ボンバー誕生!!

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「ウララ、そろそろ野球も再開したら?あんなに好きだったんだから」 「そうだね」  言葉少なく、居たたまれなくなり自室にこもってしまう。 (分かってんだけどさ……)  ベットに腰かけて、しばし考えてしまった。  翌日、土曜日の朝6時。  街中をランニングするウララの姿があった。  ウェア姿で、ハイピッチで汗を流している。  愛用のウォークマンからはお気に入りのロックが流れていた。  昨日の母の一言もそうだが、ここ最近野球熱がまた再燃していた。  少しでも体を動かさなきゃとランニングから始めていた。  スタミナは落ちていたが、気持ちよく走り終える。
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