第1話 ボンバー誕生!!

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「山口さんもいらっしゃい」 「いやぁ、響さんはいつもお綺麗ですなぁ」  山口と言われた彼はお世辞を言いながら、はにかんでいた。  山口は坊主頭に近い髪型で眉毛も細く、目も細い。  年齢は金村と同じ位。  ウララは山口に同じスポーツ選手の匂いを感じ取っていた。  2人は席に座るとビールを注文していた。  カウンター裏に行くと響と鉢合わせる。  にやけた顔をしている。 「分かるわぁ。彼なのね。納得納得」  勝手に話を進めて頷いていた。 「もう!こっちは真剣なんだって!」 「私に任せなさい。必ず彼を落としてみせるわ」  響が落とすような口ぶり。 (大丈夫かなぁ……)  ウララはどぎまぎしながら接客に戻った。
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