第1話 ボンバー誕生!!

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 ウララが聞きつけ顔を出すと山口が反応した。 「あのでかい子か。可愛いじゃん。カネ暇なら行ってやれよ」 「まあ、暇なんだけどさ。一緒に行くかい?」  金村は優しい声音で言った。  ウララは直立不動で「行きます!」と宣言した。 「はは、君、面白いねぇ」  山口は朗らかに笑っていた。 ーー営業時間終了間際は響のポールダンスショーで店内は興奮に包まれる。  金村と山口は手を叩き、目尻を垂らしてショーを楽しでいた。 (何かサイテー……)  ウララは金村のだらけた顔に少し嫉妬していた。
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