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18時プレーボールが宣告された。
左腕の久川は2種類のチェンジアップと最速150キロのストレートを武器にしている。
ギガンテス1番バッターをショートゴロに抑えると、2番バッターにはフルカウントからフォアボール。
3番バッターにライトに運ばれ、ワンアウト1、3塁のピンチを迎える。
4番の村塚か浮いてきたチェンジアップを叩くと、ライトフェンス直撃のタイムリーで2点を先制する。
ワンアウト2塁から後続を切ってなんとか2点で抑えた。
今のピッチングを見て、私ならどう抑えるだろうと考えていた。
ギガンテス先発櫻田は右腕から放つ落差の大きいフォークとMAX155キロのストレートが持ち味。
1回裏を力強いストレートとフォークで三者凡退に抑え込む。
(このピッチングだよ!)
ウララはじっと観察して唸っていた。
2回表を久川は無難に3人で抑える。
2回裏は4番本庄から。ウララはこの時を待っていた。
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