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左打席の本庄は初球の際どいボールを見極め、2球目のフォークも見逃し、2-0。完全に見切っている。
152キロのストレートをファールにするも、4球目のカウントを取りに来たフォークを体勢を崩しながらフルスイングした。
快音を響かせ、大きな放物線を描きながら、レフトスタンドぎりぎりに放り込んだ。
打った瞬間にウララは腰を浮かし、手を打ち鳴らし金村と軽くハイタッチをして大喜びした。
1対2になり、追い上げムードの中、5番バッターにもヒットが出るも後が続かず、この回を終える。
3回の表裏は互いにヒットが出るも0が入る。
4回表、久川はランナーを2人出すも、下位打線を抑える。
4回裏は4番本庄から始まる。
ライトスタンド、球場全体から期待感を持った声援が送られる。
ウララも胸をときめかせながら勝負の行方を見つめる。
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