第1話 ボンバー誕生!!

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 2-2からフォークを見逃し、フルカウントになる。  その後2球良い当たりのファールを挟む。 「打ちそうだね」  金村がぼそっと呟くと、ウララは静観しながら頷いた。  9球目、アウトローに制球されたストレートを弾き返した。  打ち上がった打球はぐんぐん伸び、ライトフェンス上部に直撃。  あと50センチ高ければホームランだった。  打った本人は悠々2塁へ。  5番バッターがチャンステーマの中、左中間にかっ飛ばした。  真っ二つにして、本庄が帰ってくる。  2対2にして、尚もランナー2塁。  ライトスタンドのボルテージが高まってくる。  ベアーズ打線は一度火が点くと止まらなくなる。
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