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セリーグ首位の球界の盟主東京ギガンテスと昨年の日本一で今年も首位をひた走る福岡フェニックスの2チームは人気の放送だと響が教えてくれた。
接客をこなしながら、中継をチラ見すると自分の夢を思い返す。
“プロ野球で投げること”
その事を自分の言動で不意にしてしまった。
心の中に憂鬱な気持ちが占めると響がそっと近付き、小声で「大丈夫」と人の心を読んだような事を口にした。
響は昔から感の鋭い人だった。
※※※※
中継が終わると響のショータイムが始まった。
ポールダンスで妖艶なポーズを決める度、男性客の熱い拍手が起こる。
ウララは素直に感嘆。
(何でもこなしちゃうなぁ……)
野球を始めたキッカケも響だった。
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