第1話 ボンバー誕生!!

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 響と話しながら閉店作業をしていた。  考えてみると今までバイトらしいバイトをしてこなかった。  ウララは接客業も初めてだが、すんなり仕事ができていた。 「アンタを可愛いって言ってる人が居たわよ。物好きも居るものね」  響はふふっとイタズラっぽく微笑んだ。 「もう、やめてよ。当分男はこりごり」  そっぽを向く。 「まぁ、明日も仕事頼むわよぉ」  朗らかに笑う響にウララは、はいはいと言って苦笑していた。 ーー自宅のアパートに帰ってくると母の翔子に出くわした。 「あら、どこ行ってたの?」 「うん、響の所でバイト」 「ふーん、響ちゃんの所なら安心ね。ビシバシシゴイてもらいなさい」  ショートカットで切れ長の瞳の翔子。  若くしてウララを産み、36歳。  昼のパートと夜の友人のスナックを手伝って、ウララを育てていた。
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