第一章 *冬*

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「わかった。じゃあ最後に言っておくけど」  凪はわざとらしくため息をつき、冷徹な目を向けてやった。 「まゆ自身の、”ダンスを好きな理由”を見つけられない限り、まゆはずっとそのままだよ」  まゆは返答せず、凪から目をそらした。凪の手を振り払い、怒りをあらわに立ち去った。いっそ前につんのめりそうになるほど速く、まゆは後ろを振り返らずに家路への道を突き進んでいった。
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