星空で叫ぶ

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私は今、真っ暗な夜空を見上げてる。 眼からビーーーム!が出そうなくらい流れ星を探している。 流れ星を観て消えるまで願い事を3回唱えたら叶うって聞いたことあるけど…でも、そんなん無理や!絶対言いきれへん!心の中で早口言葉の練習したけどムリムリ! でも、叶えたい願い事があるしムッチャ考えた!で、想いを込めて一言叫ぶことにした。 ほんまはこんな時間に学校の運動場におったらアカンけど星がきれいに観れるって聞いたし、心の中でご免なさいをしてフェンスを乗り越えて今にいたる(眼からビーム出してます)。 あー…運動場に来て1時間半、なかなか見つからへん。眼からビーム出しすぎて疲れた。親には買いたいマンガがあるし本屋のハシゴしてくるって言ったけど、もうそろそろ帰らなやばい…。うーん、あと10分だけ粘ろか…。 あと、3分や。まだ流れ星見つからへん。うーん、3分あったらカップ麺作れるなぁ。 あと、1分切った…。あれっ!?あっ、流れ星やー! 「矢田ー!好きやー!!」 流れ星消えるまでに言えたー!やったー!…そして脱力…。 「中村~、オレも好きやで~。」 …後ろから矢田の声がする…何で?! 振り返って見ると矢田本人がジャージ姿で少し汗ばんだ様子で立っていた。 「ナ、ナ、ナ、何でおんのー?!」 「"な"が多いなぁ…。えっと、オレ、学校のほんまに近所に住んでて、この時間帯トレーニングで学校回り走ってんねん。」 「まじか!」 「まじやでー!で、オレら両想いやけど付き合うでいいやんなぁ?」 「え~っと…ハイ…。」 「じゃ、今日からヨロシク。」 「ハイ…ヨロシクお願いしまんにゃわ~。」 2人は真っ赤になりながら手を繋いで彼女の家のある方へ歩いていきました。
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