序章

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…ちょっとだけ面白そう。 好奇心が鎌首を擡げる。 どうせ眠れないんだ。 何かが起きようが、起きまいがそんなことはどうでもいい。 この長い長い夜をやり過ごすことが出来たら、それでいい。 私は必要な物と手順が書かれた頁をスクショした。 どちらにしても今夜は出来そうにない。 この殺風景な部屋にはぬいぐるみも無ければ、ソーイングセットも無いのだから。 明日、大学の帰りに必要な物は買って来よう。 アラームをセットして、枕元にスマートフォンを伏せた。 目を瞑っていれば、朝が来る。 今夜は悪夢を見ませんように…。
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