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なんで今更、あの日の夢なんか…。
あの日から、俺はあいつが気になって事有る事に絡んでいた。
最初のうちはけんもほろろだったけど、しばらくすると少しづつ笑って話してくれるようになった。
告ったのは俺から。
無愛想に『いいよ』って言ったあいつの顔が少し赤かったのをよく覚えてる。
それが、高二の夏休みが終わってしばらくしてから。
一年も経たずに俺たちは受験生ってやつになった。
あいつは優等生だったから、東京の偏差値の高い大学を目指して猛勉強してた。
俺はと言えば、俺も東京行こっかなー、なんて軽く考えて勉強も殆どしてなかった。
結果は全滅。
俺は滑り止めで受けた地元のバカ大学に進学することになった。
あいつは第一志望の大学に見事合格して、春から東京で一人暮らしを始めた。
最初のうちこそ、毎晩、通話したりしてたんだけど、負い目もあったんだろうな。
少しづつ喧嘩が増えてった。
あいつは悪くない。
俺が八つ当たりしてただけなんだ。
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