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すっかり目が冴えてしまった。
喉もカラカラだ。
隣で小さな寝息を立てている愛花の髪をそっと撫でる。
飲み物でも取ってこようと腕枕をゆっくり解いてベッドを抜け出そうとすると、Tシャツの裾に違和感を感じた。
「…何処行くの?」
何時の間にか目を覚ました愛花がTシャツの裾を掴んでいた。
「何処にも行かないよ、飲み物取ってくるだけけ。」
小さくキスをして、ベッドを降りる。
「何処にも行かないでね?」
「お姉ちゃんなんかのところに戻らないで。」
背中に愛花の言葉が伸し掛る。
これでよかったのか…?
俺の選択は正しかったのか?
いやいや、間違ったところでもう後戻りは出来ない。
冷たい水でふと浮かんだ疑念を飲み下して、ベッドに戻ると愛花は再び小さな寝息を立てていた。
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