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でもその日の夜中、お父さんとお母さんが話しているのを聞いてしまった。
「和哉くんオネショするようになっちゃったんだって」
「精神的なもんじゃないのか?」
「みたい。お医者さんに連れて行こうか悩んでたわよ」
「そんなのほっときゃいつかは治る。医者になんか連れてったらなおさら悪くなるんじゃないのか?」
「だと思うけど。でも病気だったら困るわよ」
「大丈夫だ。すぐ治る」
和哉くんオネショするんだ。子どもだから仕方ない。でも。
「おはよう聖子ちゃん」
次の日の朝も叔母ちゃんは洗濯をしていた。
「洗う物あったら持ってきて。洗ってあげるよ」
笑顔でそういってくれた。でも。
「オネショのシーツと一緒じゃヤダ」
私の物が臭くなってしまう。そもそも同じ洗濯機で洗うのも嫌だ。絶対オネショの成分が残っていそうだ。
「あ、そうよね。嫌よね。ごめんなさい」
次の日から叔母ちゃんはシーツや和哉くんのパジャマはお風呂場で洗うようになった。仕事前で忙しいのに大変だ。
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