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「認知っていうのは・・日本の法律で、正式な結婚ではなく、
生まれたこどもの父親を、戸籍上に記載してもらうことです。
それで、父親として、子どもに対しては、養育の責任が生じるから」
「そうなのか、天音ちゃん、
もう子どもの事まで、考えていたのか」
久遠は口に手を当てて、感心したように言った。
あたりまえだよ。
一緒にいて、やることやれば、
妊娠する可能性が高いじゃん。
妊娠するのは、私なんだよねっ!!
心の中で怒涛のごとく、叫んでいた。
天音はゆがんだ泣き顔を見られたくなく、急いで立ち上がった。
「そんなの、無理ですよね。
だから、この話はなかった事に
してください」
天音は口で言いながら、考えていた。
私はこの大型わんこが、好きなのだ。
迫られて、尻尾をブンブンふって、じゃれつかれたら拒否はできない。
でも、オトナの現実に合わせなくてはならない。
話は、これで終わりだ。
決着はついた。
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