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久遠も・・たぶん、あの犬と同じで、
珍しい物を見つけた、という気分なのではないか?
母親と同じ日本人で、あいつは森の精霊とかいったが、
確かに天音は、他の女の子たちと比べると
一風、変わって見えたのだろう。
天音は、つり革をぎゅっと掴んだ。
バスが、駅前の通りの曲がり、ロータリーに入り、止まった。
一列に乗客が並んで、降りていく。
ああ、冷酒が飲みたいな。
急に、空腹を感じた。
一人飯は、慣れている。
居酒屋に入るという提案も、脳裏をかすめたが、財布と相談すると、
無理っぽい。
天音は、駅前のスーパーに、吸い込まれるように入っていった。
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