おれが見たあの夢は

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「今日こそ七不思議をかいせき? してやるぞー!!」 「おー…」  おれの声に後ろの二人はなよなよとした声で返事をする。 「なんだよ優子、健太。元気ねーな、今日こそ夏休みの研究終わらせるんだろ?」 「でも陽介くん、やっぱりもうやめようよ。七不思議なんて嘘だったんだよ」 「そ、そうだよ陽介。もう3日間も探してるのに結局1つも見つからないじゃん」  優子が腰に手を当て呆れながら、健太が眼をあっちこっち動かしおどおどとした態度でそう話す。 「そういっても仕方ねーだろ!もう今から新しく夏休みの研究考えるのなんて無理だろ」  そう、今日はもう8月の半ばでお盆直前だ。これから新しい研究を考えて調べてなんてとてもじゃないけれ間に合わない。明日からお盆でみんな調べるのがむずかしくなるんだから、今日中に何かつかまないと。  そう思い今日調べに行く湖までおれはどんどん歩いていく。その様子をみた優子がさらに呆れたようにこういうのだ。 「そもそも七不思議なんてものを研究にしたのが間違いだったのよ。そんなしんぴょうせい? のないことを調べるなんて」 「うるせーな、優子だって結局いいよっていったじゃなーか」 「あんたが七不思議にするっていって聞かなかったからでしょ!!」 「ふ、二人とも落ち着いて、ね?」  健太がおれと優子の間に入り口喧嘩を止めてくる。それでも口うるさい優子の口は止まらない。
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