新たな出会い

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「…こうやって触られるのも初めて?」 …お兄さんにはあるけど… 「うん。」 「嫌じゃない?」 「嫌じゃないよ。」不思議と嫌悪感はなかった。 櫻井君は元々話しやすい人だからかな? 櫻井君は私の頬を撫でたまま、ため息を付いた。 「二人きり、やべえな」 「え?」 「庄野さん、まだオムライス残ってるよ。」 「あ、うん。食べる。」 「…俺、先に片付けるわ。」櫻井君は立ち上がって食器をキッチンに持って行った。 食べ終わり私も食器を持ってキッチンに行くと、櫻井君に話し掛けられた。 「庄野さん、それで今度一緒にご飯食べに行く?」 「…うん。」 私が答えると櫻井君は少し笑顔になった。 「なら、後で連絡先交換しよう。」 こうして私は櫻井君と一緒にご飯を食べに行った。櫻井君は話題が豊富で楽しかった。私は次に遊びに行く誘いをされたが断らなかった。 次に櫻井君と会った時、彼は車で来てくれた。結構高級車だったので驚いた。家のセカンドカーを貰ったと言っていた。 櫻井君ってお坊ちゃんなのかな?そういえば着ている服もブランド物だ。 その日は水族館とその周りにある施設に遊びに行った。そこでも櫻井君がリードしてくれたので私は付いていけば良かった。 帰りは私の家の側まで車で送ってくれた。 「あの櫻井君、今日はありがとう。結構出してくれたし、運転も…」 櫻井君は自分が誘ったからと殆ど払ってくれた。 「…庄野さん、楽しかった?」 「うん。」 櫻井君はじっと私の顔を見た。 「庄野さんっていいコだよな。」 「はあ…どうも…」 「ちょっと天然だけど、それ、男に慣れてないからだもんな。」 「……」どこら辺が天然かはよくわからなかったけど、時々櫻井君は吹き出していた。 「庄野さん、俺と付き合わない?」 私はキョトンとした。
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