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オカンは無感
私の母親は、高校卒業してから今に至るまで看護の仕事に就いてます。
専門学校を経ての就職なので、学生時代から人の生き死にに関わって来たと言ってました。
そんなオカンのエピソードを一つ
看護免許を取得する際、研修みたいなモノが有ったらしく、当時70代くらいのお爺さんの担当になったみいです。
現職の看護婦と一緒に日々、お世話をしていたそうです。
ある日の休日オカンが自宅で家事をしていたら、凄い耳鳴りに襲われたそうです。
オカンは医学とか学んでたから
「あぁ疲れてんのかなぁ」
って軽く流したそうです。
そして次の日、担当してた患者さんが心筋梗塞で急死なされたと言われたらしいです。
まぁこんなケースは普通に看護にじゅんじて無くても起こりますよね。
一つは
でもホンマに無感覚なんでわ?ってエピソードが有るんです。
俺の兄貴を産んだ頃だと言ってました。
オカンが勤めてた病院は市内最大の総合病院で、福利厚生もガッチリしていて、交代勤務から外されていたので
昼間に来るお爺ちゃんお婆ちゃんを相手にしたり、たまに救急で来た患者さんの対応をしたりと日々をこなしていたらしいです。
ある日、通院で来てた人に
「あなたは好かれ易い体質なんやねぇ」
と言われたらしいです。
好かれ易い性格では無く、憑かれ易い体質?
母
「えっと・・・・・
まぁこんな体型ですから(笑)」
母は体型の事をバカにされたと想ったらしく、
この患者さんは大人気無いなと感じたらしいのですが、流石に言い返せず適当に返答したのですが
患者
「アンタ、背がちょっと低い白髪頭の○で始まる名字の人を知ってるかい?」
と言われ驚愕したらしいです。
その○で始まる名字の方、
昨日、オカンが看取った方のお名前だったんですよ。
母
「お知り合いの方ですか?」
その時は、流石にそれしか言えなかったと言ってました。
それもそのはず、その○って患者さんは市外からの救急で夜間搬送出来る病院がオカンの勤めてる処しか無かったらしく
夜勤からの引き続きの際に処置中で、オカンが対応を替わった数時間後に亡くなられた患者さんだったらしく、バイタルも無く意思疏通も不可能だったと言ってました。
何で知ってるのかと問いただしたらしく
患者
「アンタの肩にしがみついてるよ
最後を看取ってくれて嬉しかったんだろうね。
ちゃんとお祓いとかしないといつか大変な目に逢うよ」
そう言われたそうですが今に至るまで、そんな行動には移して無いらしい
オカン曰く
「気の持ち用」
だそうです。
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