遠い記憶

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世界が終わる宣言をされた時のお話 「残念ながら世界は終わります」無理かもしれないですそう宣告された。 この星を救う方法はないのかと尋ねると、あるらしいが、全員が無事生きて帰れる保証は無い中一人の青年が名乗りをあげた。 彼は最近結婚し子供も産まれたばかりだ、当然みんな彼が行くことを止める。 鬼の教官と恐れられる彼も止めに入る、君はまだ自分を犠牲にしてまで世界を守るような人間では無いと言う。辛辣な言葉に聞こえるかもしれない、けど教官なりに引き止めているのだ。 そして彼が言った 「僕余命半年なんですよ」 その場が凍りつく、なぜその事を言わなかったのかと激昂する者、最期の時を家族と過した方がいいと言う者など色々意見が飛び交った。 「好きにさせなさい」 と言ったのは教官だった、教官命令は絶対だ誰も逆らうことは出来ない。 彼は世界を救う人になるのが夢だった、こんなチャンス滅多に回ってこない余命半年じゃなかったらチャレンジ出来てないけどもう半年しかこの世に居られないのなら、最期は自分の夢と世界の希望を背負って旅立ちたい。 妻と子どもには申し訳ないと思っているが、やりたいことを叶えられることが一番幸せだ 妻にも言ってある。 「殉職しても悲しまないで思いっきり褒めて欲しい一番かっこよかったと言って欲しい」 それを結婚当初からずっと言っていたことだった、なので反対は無かったむしろ応援してくれた。 そして今日コックピットに乗り世界を救う
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