第三日〜昼〜

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 「僕は......そうだね。山田君の考察には同意するよ。その上でだけど、僕の視点からは多分......山田君か薬師丸さんしか疑う対処はいない......んだよね?」  そう。俺の考察を軸に考えると、彼の視点からは俺か薬師丸さんを含まない2人の狼のパターンが一つもない。俺や薬師丸さん視点だと唯一自分たちを含まない、「美坂さんと雪話さん」ってパターンが有り得るが、美坂さんの視点からは当然有り得ない。それどころか、「俺と薬師丸さんがどっちも人狼」ってパターンさえ有り得てしまう。 だから俺の考察に同意したということは、完全に俺か薬師丸さんか以外の選択肢は無くなったということになるんだ。  「あっていますよ」  俺は彼の目を見て静かに発言した。...できるだけ目に力を込めて。彼は一瞬怯んだようだったが、深く息をついて話し始めた。
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