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あとがき
この作品は2018年に別サイトにて公開していた恋愛小説のリメイク版です。リメイク前である旧版は現在は非公開としています。
表現を一人称から三人称に直したり加筆エピソードを加えて、旧版とはまた別物の【熱帯夜に溺れる】という作品が完成しました。
加筆分では作者のミステリーシリーズである【早河シリーズ】の小ネタも少々。
作中にはロックバンドUN-SWAYEDの名前が登場しますが、UN-SWAYEDのメンバーは早河シリーズのスピンオフ恋愛作品【Quintet】の主要登場人物です。
早河シリーズの舞台は東京ですし、【Quintet】に登場する女性キャラ達もUN-SWAYEDのメンバーと物理的にも精神的にも距離が近い存在がほとんどで、純粋なファン目線で彼らを見ている登場人物はいなかったんですよ。
【Quintet】の執筆当時からUN-SWAYEDが大好きな地方ファンの女の子を一度書いてみたくて、莉子はまさにUN-SWAYEDをテレビの中の芸能人扱いしている女の子でした。
莉子の推しは作者と同じくベース&サブボーカル担当のSEIYAにしています。笑
8月は莉子の住む地方に全国ツアーに来てくれました。莉子の地元の位置は愛知県沿岸部の設定です。
この2010年夏の全国ツアーについては【Quintet】の作中内でさらっと言及しています。全国ツアーのライブ会場は東京、大阪、愛知、福岡、北海道。莉子が参戦したのは愛知のナゴヤドームの公演でした。
ナゴヤドームの収容人数よんまんにんだってよ……。奴らは4万人も集めちゃったんですね……。
(っていうかバン○リンドームって何。いつの間に名前変わったの。しかもちょっとダsai……いやいやお口チャック)
莉子と純の恋物語はあくまでも「大人の初恋」であり、莉子にとってこの恋は人生の通過点に過ぎないんですよね。
たまに過去を思い出してイイ恋してたなぁと懐かしんで、その甘さがちょっとだけ苦しい、そんな恋。
でもそれは莉子が結婚や出産を考えなくてもいい、純粋な恋愛を楽しめるハタチの年齢であったからこそです。
純の感覚は莉子とは少し違ったのかな。自分が老いていけば親も老いるのは当然の摂理で、親の老後や介護だとか、そういったことも次第に考えなければならなくなってきます。
そうした親関係の問題や親との確執に、純は誰も巻き込みたくなかったんでしょうね。莉子も昔の元カノの由貴も巻き込みたくなかった。
恋愛はしても結婚はしない……男女ともにこういう人生観の人もいますよね。
大人の初恋を経験して、ちゃんと大人の女性となった莉子が迎えたラストシーンの解釈は読者さんの自由です。
莉子がネイルサロンを開業する場所は東京かもしれないし、莉子の地元かもしれない。
ラストシーンで誕生日を迎えた莉子の年齢は明言していないため、ラストシーンの莉子は30代かもしれないし、40代以降かもしれない。
この辺の設定はフリーダムにしていて実は私もあまり作り込んで考えていません。だから自由に解釈してください🌙
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