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はじける夏
夏といえば祭り、金魚すくいやソースの香りが漂う焼きそばや香ばしく
甘い匂いがする焼きとうもろこしなどは夏祭りの定番。
駅の改札で彼女を待っていると浴衣を着て髪をアップしていて慣れない
げたを頑張っている姿を見て手を貸そうと彼女に駆け寄って手を伸ばすと
上目遣いでありがとうと言われ、その姿がかわいく感じ彼女がこけないように守ってリードしながら祭り会場に行くと盆踊りをしている人と屋台関係などに人々が並んでいた。こんなに人がいたら迷子になっちゃうから手を絶対に離すなと竜っちゃんがいうのでうんと言った。
竜っちゃんが何食べたいと聞いてきたので焼きそばを2つ注文するとフワッ
フワッの綿あめなどを買ってロープの近くに座ってさっき買った食べ物を
食べていると竜っちゃんが焼きそばを食べさせてくれて頬を赤くしていると
屋台や盆踊りの照明が真っ暗になってしまった。
怖くなった私は竜っちゃんにギュッとしがみついてしまった。
竜っちゃんは、さわやかなにおいがして心が安心できた。
ヒューという音がして竜っちゃんの胸から顔を少し出して空を見てみると
バーンと花火が上がった。
その瞬間一瞬だけ明るくなったので周りの状況がだんだんと分かってきた。
私が幼稚園生くらいの時に行った花火大会では、花火を見て帰りに幸楽苑でラーメンを家族で食べて私が寝てしまって父のがっちりした背中で家に帰った記憶がある。
幼稚園生の記憶が甦ったが、変わったところは彼と来たこと。
夏のイベントが終わり、帰るときにさっき屋台で買ったラムネを飲もうとするが力がない私は、竜っちゃんが私のラムネを奪ったのでひどいと言ったがそれは、力のない私のラムネを開けてくれたのだ。
ラムネを飲むたびに激しく丸い粒がはじけてその塊が流れ込むと流れている場所がわかるくらいぱちぱちとはじけた。
今日は遅かったので、彼は私の家に泊まった。
お風呂入り終わった竜っちゃんは上半身裸で彼女の部屋で寝ていた。
私より18歳上なのだが寝顔をのぞくとまるで少年のようなかわいい顔をしていた。
その横で私も部屋を暗くして寝た。
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