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次の日。目が覚めると、自分の心臓の鼓動がうるさかった。階段を降りると、いつものようにリビングで弟が朝食を食べていた。
「お、おはよう。あのさ、昨日は……」
私がいつも以上に小さい声でそう言うと、弟は言った。
「おはよう!お姉ちゃん。あ、お味噌汁飲む?温めようか?」
そこにいたのは昨日までとはまるで別人の弟だった。
「あ、うん、ありが、とう……」
「どういたしまして!」私は理解が出来なかった。弟はどうしてしまったのだ?
これが噂に聞く反抗期?いや、
これはむしろ反・反抗期だ。
今までがあんな感じだっただから、そろそろ落ち着いてもおかしくはないが、こんなに突然人は変わるだろうか。私はしばらく様子を見ることにした。
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