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弟が反・反抗期になってから一ヶ月ほど経ったある日。私は体育の授業中に倒れてしまった。目が覚めるともう放課後になっていて、私は保健室にいた。
「体調大丈夫?」と担任の先生が心配そうに私を見ていた。
「一人で帰れそう?」
「はい、熱中症かなんかだと思うので、大丈夫です。帰れます。」
まだ体はだるかったけど無事に家まで帰る事が出来た。
私は家族のトークグループに連絡を入れた。『ごめんなさい、今日体調崩したのでご飯いらないです。部屋にいるので気にしないでください。』
するとすぐに、弟から個人チャットに連絡が来た。
『大丈夫?冷蔵庫に俺のスポーツドリンク入ってるから、飲みたかったら飲んで良いよ。それとも何か買ってこようか?何なら食べれそう?』
私は涙が止まらなかった。
今までなら考えられない弟の優しさが純粋に嬉しかったのか、体調不良の影響なのかわからなかったが、嫌な気分ではなかった。私は鼻水をすすりながら、弟に返信した。
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