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「まーいーやくんっ!私、今回のテスト1位だったんだけど…もしかして舞夜くんのこと越しちゃった?」
夏休み明けのテストの結果が出た日、隣のクラスの静夏はニコニコしながらそんなことを言ってきた。
「……まじかよーーっ!初めて誰かに負けたと思ったら、静夏かよ!」
「へへへっ!やっと舞夜くんに勝てた!嬉しい!」
小躍りしながら喜ぶ静夏を見て、俺は悔しさを隠しきれなかった。
「くっそー……見てろよ静夏!次のテストでは絶対にまた一位を奪還してやるからな!」
「望むところっ!」
俺は余裕そうな静夏の笑顔を見て、闘争心に更に火がつけられた。
(あ〜…静夏に負けてたなんて…やっぱり悔しいぜ!)
その日の夜、俺は静夏に初めてテストの成績で負けてしまったことがあまりにも悔しくて、いつもの2倍の時間をかけて勉強した。
(あー……あっつ……飲み物飲み物……)
やっぱり、夜は涼しいからと勉強を始めても、結局燃えたぎる意欲を持って取り組むと全身が汗ばむレベルに暑い。
勉強に一段落ついた俺は、冷たい水をグビグビと飲む。
(まだ…あと一時間はやるぞ…!)
俺はそう決心して、再び机に向かったのだった。
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