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「暑っちぃ〜!!」
教室で俺は叫んだ。
真夏だというのに教室はクーラーをつけずに
窓が開いているだけだ。
俺の名前は吉田流星
この林ヶ丘中学に通う普通の男子中学生だ。
今日は夏休み前の最後の登校日。、
教室には、俺と同じように暑さにうなだれている奴もいれば、夏休みの計画を楽しそうに話してる奴もいる。
「あ〜!!!無理だ、暑すぎる……!!」
暑さに我慢できず地団駄を踏んでいると
「……ちょっと流星!さっきから暑い暑い言いすぎ!!」
左前に座っているポニーテールの女が振り向き、俺を睨みつけてきた。
こいつは、鈴木夜宵
俺と同じクラスの委員長。
「そんなに暑い暑い言ってるとこっちまで暑くなるでしょ!!」
こいつはいつも俺に突っかかってくる。
「うるせぇな〜、お前の声耳がキンキンするんだよ!!」
「何ですってー!?!」
夜宵は立ち上がりながら俺に向かって
持っていた文房具を投げてきた。
「ちょ、痛っ!やめろよ!!」
すかさず俺も机の上にある物を投げつける。
「まぁまぁ!!落ち着いてください!」
文房具の投げ合いを繰り広げる2人の間をメガネをかけた男が止めに入る。
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