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こいつの名前は、間宮優斗
俺の幼馴染だ。
「今日は終業式なんですから!夏休み前くらい仲良くしましょうよ〜」
ズレたメガネをクイっと直しながらヘラヘラした笑顔で俺に言いかけてくる。
「……わかったよ」
俺は、次に投げようとしてた消しゴムを
机の上に置いた。
優斗は俺と真逆の性格で温厚的で優しい。
ボケっとしててたまにポンコツなところもあるが良い奴だ。
いつも夜宵と俺の喧嘩をとめてくれる。
ふと夜宵の方に視線を向けると反省する様子もなく、ふん!とそっぽを向いた。
(か、かわいくねぇぇ〜!!)
夜宵の態度に俺はまた文房具を投げそうになった。
「それより、流星くん!図書室で不思議な本を見つけました!」
優斗は目をキラキラさせながら本を机の上に置いた。
「不思議な本……?」
「はい!見たことない本が並んでたので借りてみたんです!」
優斗は昔から本を読むのが好きで暇さえあれば本ばっかり読んでいる。
「妖怪の図鑑のようなんですけど、作者の名前が書いてないんですよね…」
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