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お父さんとお母さんは、私の言葉を聞いて、何度も頷いてくれた。 「お待たせ。 これを持って帰って欲しいの」 律さんは、そう言うとブリザーブドフラワーをお母さんに渡した。 「それは、枯れない花なの。 家族は離れていても、絆は枯れないはず。 そして、親が子を想う気持ちも、子が親に想う気持ちも、枯れる事はない。 終わった事は水に流して、一緒に前を向いて歩きましょ。 【Bonheur(ボヌール)】に来れば、虹恋ちゃんには会える。 大切な虹恋ちゃんを、私が責任持って預かります」
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