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「虹恋、あなたは、すぐに熱を出すから、手洗いとうがいを忘れない様にね」
お母さんの言葉を聞いて、私の瞳から涙が流れた。
虹恋である私が風邪をよくひく事を忘れていなかったんだ。
「空を見てごらん」
お父さんの言葉を聞いて、涙を拭って、空を見上げた。
空には、大きな虹が架かっている。
『虹の向こう側に、愛虹は居るよ』と言葉にしたのは、虹の向こう側が、あの交差点になっているから……
「身体に気をつけるんだよ」
お父さんは、私にそう言うと、お母さんと一緒に交差点の方へと歩いて行く。
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