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まだ、慣れないキスだけど、涼さんの事が好きと言う気持ちが、私の中でいっぱいになる。
「虹恋、詳しい事情は話せないが、戸籍は修正してある。
すぐには結婚は出来ないが、必ず幸せにするから、数年先に、錦織になってくれねぇか?」
私の唇から、自分の唇を離した涼さんが、私に言った言葉。
『左手を出せ』と言われ、左手を出すと、シルバーに小さなダイアモンドがついた指輪を、薬指にはめてくれた。
「返事聞かせろ」
「何年でも【Bonheur(ボヌール)】で待つよ」
「指切りな」
涼さんの小指に絡ませるのは私の小指。
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