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「幼い時からの夢が叶って良かったわね。 でも、無理だけは、しないでちょうだい」 朝食を食べている私に、そう言ったのは、大好きなお母さん。 『分かっているよ』と笑顔で答える。 お母さんは、専業主婦。 そして、お父さんは、証券会社に勤めている。 何処にでも居る普通の家族。 朝食を食べ終え、洗面所へと移動してから歯を磨く。 鏡に映る私は、いつもと変わらない。 洗面所からリビングに移動して、ポシェットを肩からかけ、お弁当が入った小さな手提げ鞄を手にする。 後片付けをしているお母さんに『行ってきま~す』と声をかけ、リビングから出た。
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