せいかつ

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せいかつ

「狂歌、朝だよ。起きな。、、、せめて朝飯位は食おうぜ?なぁ。」 スーツを着た彼こそは旭川琴音(あさひかわ ことね)。 とある会社の部長をしている。 そして、布団に寝転がっているのは南城狂歌(なんじょう きょうか)。一言で言えば引きこもりだ。 彼はとある精神疾患に苦しめられている。 そして、ふたりとも家族がいない。 いや、。 幼なじみの2人は、ひとつ屋根の下で暮らしている。 この、大きすぎない西洋風のお洒落な一軒家に。 「ことちゃん、おはよ。うん、ごはん、たべる。」 琴音は自分から狂歌を招き入れた。 狂歌は琴音に依存している。それと同じくらい、いやもっと琴音は狂歌に依存している。 2人はお互いを深く愛し、離れたがらないのだ。 2人はご飯を食べ始める。 卵焼きにお豆腐の味噌汁、白米と質素だが、2人で一緒に食べられるのならそれでいい。 それだけで、ご馳走なのだ。
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