せいかつ

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「じゃあ、俺はそろそろ仕事始めるから。なんかあったら呼べよ?すぐ行くから。」 スーツを直しながら、琴音は狂歌に声をかける。琴音は基本、在宅ワーカーだ。 「うん、よぶ。、、、さみしいけど、がんばる。だから、ことちゃん。がんばれ。」 「ああ、狂歌のために、頑張る。どこにも行かないから、終わったらハグでもしてくれ。」 「キス、は?」 「しゃーないな。いいよ。」 「えへへ、ありがと。だいすき」 「俺もだよ。」 新婚夫婦のような会話をしながら、いつもの朝が始まる。 琴音がパソコンに向かって作業をしている間、狂歌はお掃除を始める。 「しごとできないから、おてつだいしたい」といってやっている。家政婦のようにとはいかないものの、なれない手つきで頑張ってくれる。 昼休憩に入ると、狂歌の作ったご飯を食べる。 ちなみに材料は休日に一緒に買いに行く。 少しずつ、外に慣れて貰うために。 今日はオムライス。少し殻が入っている。 「ご、ごめん。」 「いや、カルシウム不足だからむしろありがてぇよ。」 「だめ、あぶない。、、、ゆっくりたべて。」 「ああ。そうするとも。」 ご飯を食べて、仕事に戻る。 しかし琴音はそこでぐずる。 「仕事したくねぇ、、、。狂歌ぁ、、、」 「だめ。ぼくも、がんばる。だから、ことも、がんばるの。」 そう言って唇にキスをする。 琴音はそれを逃さず、舌を入れる。 むーむーともごる狂歌をしっかりホールドし、琴音は狂歌を補給する。 「、、、むー。」 むっとする狂歌をやっと離した琴音は、頭を撫でてすまんすまんと笑う。狂歌も微かに笑う。こうして2人の午後は始まるのだ。
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