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「俺は!!君と!!と、友達になりたいんだ!!」
んだーんだーんだーんだー(エコー)
「……ト、トモダチ?」
「お、おう。友達だ。」
「トモダチ…………。」
(トモダチ、、、、トモダチ、、え?トモダチ!!??)
「ぅええええええええええええ!!??」
「えええええええええええええ!!??」
菫の発狂につられ、飛雅も叫んだ。
しんと静まり返った教室に2人の絶叫が重なる。
そしてまた沈黙になる。
(とととととととトモダチ??トモダチだと!!??あの、トモダチ????)
(やってしまったァ!!!敵対視してたやつから急に友達になろうぜ!!とか絶対頭おかしいと思われただろ!!??)
菫はトモダチについて論理的に考えるのをやめて、我に返った。
「……ハッ、まさか、なにか企んでいるのか!」
「違う違う!!!俺は本当に!菫くんと仲良くなりたいんだ!!!」
「え、え、菫くん!!??いきなりのくん呼び??」
「俺は、菫くんのことが好きだから!!ずっと菫くんのこと見てたから!!!!」
「えええ!自分は、そんな、みんなが言ってるようなやつじゃないんだ!!!第一、喧嘩なんてしたことないし!!!」
「えええええええええええええ!!???」
両者、予想外れ的外れなことしか起こっていないこの状況に少し疲れていた。
2人とも軽い息切れをしている。
菫は、誰にもいえなかった本当の自分をやっとの思いで打ち明ける。
「自分は、殴り合いとか、喧嘩なんてしたことないし、本当は、オタクな陰キャで、トモダチなんて、片手の指で数える程しかいなくて、そのトモダチも、高校で別れちゃって、ぼっちになっちゃったし、自分なんかと仲良くしようなんて人、最初いなかったし、でも何故か喧嘩が強い、乱暴だなんて変な噂が流れて、変な下っ端みたいな人達できちゃったし、もう何が何だかわかんないんだよぉ!!!!」
もはや最後ら辺は、泣きじゃくっていた。
目やら鼻やらから水という水を垂れ流していた。
手で涙を拭っても拭っても止まらない。
こんなに泣いたのは彼女だったサクラちゃん(ヒロイン)が主人公と結婚した時以来だった。
体育で一人になった時よりも、グループ授業で余った時よりも辛かった。
何より、住む世界が全く違うホンモノを目の前にしてパニック状態である。
急に泣きじゃくり始めた菫を見て、飛雅は更にパニックだった。
(俺のせいだ!!!俺のせいで菫くんが!!!)
パニック状態になった飛雅は、頭の中でとあるノートを開く。
(俺が作った菫くんとしたいこと百選ノート。その名も純恋式、18個目、)
そう心の中で呟くと、泣いていた菫をそっと抱き寄せた。
(抱き寄せた菫くんのおでこにキ、キッスをする。今がそのチャンス!!!)
菫は何が起こったのかわからず涙も鼻水も一滴も出なくなった。
ただ飛雅の腕の中にいることだけはわかった。
驚きと恐怖が入り交じった中、恐る恐る飛雅の顔を見上げると、それはそれはものすっごくガンを飛ばしている飛雅の顔が近づいてきていた。
(!!!!こ、殺されるぅーー!!)
菫は、更に体が動かなくなり、ただ飛雅の腕の中で死を悟り、固く目をつぶった。
すると、
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