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ここは佐倉北高校、天才と馬鹿がいりまじるこの学校では、優等生、不良は一定数いるものだ。
その中で、何故か不良は不良どうしで、優等生は優等生どうし敵対視していた。
類は友を呼ぶどころか犬猿の仲になってしまった。
今日も佐倉北高校の平凡な日常が始ま
「オラオラどけどけどけー!!!佐倉北高校の龍神!沖墨 菫様のお通りだーー!!!」
登校する生徒をかき分け、ずかずかと、1人の生徒を先頭に廊下を歩く生徒が3人。
先頭を歩く男子生徒、沖墨 菫。
鋭い眼光で睨み歩くその姿は、不良にさえ恐れられる佐倉北の龍神。
他校の生徒100人を病院送りにした挙句、自分は擦り傷ひとつなく、倒れた人の山にヤンキー座りで、煙草を吸っていたとかいないとか……。
沖墨 菫、彼は不良のトップであ
「どけごら!コンチキショー!!佐倉北高校不良の王者、佐倉 飛雅様だ!!!」
登校する生徒を以下略……。
佐倉 飛雅、佐倉北高校の校長先生のお孫さん。
エリート人生ルートを歩むはずだった飛雅は、中学二年生のときに、グレた。
毎日が勉強勉強勉強勉強勉強……。
親の目を盗んでコンビニで買ったメロンソーダに感銘を受け、グレた。
それからは、親の目を盗んでは、チョコレート、クッキー、クレープ、ケーキ、、
気がついた時には、立派な甘党不良になっていた。
飲んでいたコーラを他校の不良に奪われ、そのことに腹を立てた甘党不良は、奪った不良100人を病院送りにした挙句、自分は人の山を見つめながらペロペロキャンディを舐めていたとかいないとか……。
そんな龍神と王者がご対面した。
なんせ隣同士のクラスだ、嫌でも顔は合わせる。
毎朝毎朝、クラスの前で下っ端の言い争いが始まる。
「テメゴラコノヤロ、菫様はな、あれだ、とにかくすげぇんだぞ!?」
「バカヤロこのコレ!飛雅様はな!その、あの、あれだ!とりあえずあれなんだぞ!?」
佐倉北の不良はこぞって語彙力がない。
小学生以下の低レベルな言い争いは、日常茶飯事だった。
ある程度の言い争いが終わったら、各々の教室に入る。
このとき大抵、菫と飛雅は一言も発せずに終わる。
下っ端の大将自慢みたいなやつだ。
1年C組、出席番号 4番 沖墨 菫
佐倉北の龍神、その正体は、、、
(待って待って待ってなにゆえ某が不良の一軍のトップにたってますん?え?大草原不可避案件www あー、はよ帰ってようつべみたい。てか推しイベ1週間前生ライブチケット買ってなくね?死亡フラグたちまくってますやん。即回避せねば。)
とてもオタクだった。
オタク歴約10年、ゴリッゴリのオタクだった。
彼女いない歴=年齢
というか嫁はアリスたん 彼女はみゆきさん(アニメキャラ)なのだ。
身長は162cm 体重52.5kg 今作の受けです。
1年D組 出席番号 8番 佐倉 飛雅
佐倉北の王者、その正体は、、、
(今日もかっわいかったな〜〜〜。菫くん、菫くん、菫くん、、やばい、、毎日の朝だけが幸せだ。なんで同じクラスじゃねぇんだよ、校長〇るか、、あ、校長ジジィじゃん。てかなんで話しかけらんねんだよ俺!!!毎日のおはよう!すら言えないとか意気地無しすぎんだろ!!!あ、明日こそは!絶対!!話しかける!!!)
ある意味限界オタクだった。
というかもはやストーカー気味である。
ちなみに初恋だ。
コンビニスイーツ一筋の人生に飛び込んできたのが沖墨 菫だった。
高校の入学式、すれ違った瞬間飛雅は気づいた。
(あ!あれは!!??)
飛雅がみていることに気が付かない菫は、スタスタと歩いていった。
(あれは、超激レアコンビニ限定チョコチョコキーホルダー!!!全国抽選3人限定の激レア品!!俺も応募したのに当たらなかったやつ。)
そこから飛雅の興味は菫に一点集中。
まさかの恋心に移転。
それで今がこれになった。
身長は185cm 体重70kg 今作の攻めです。
((あーーー授業めんどくさーーー))
授業開始のチャイムがなる。
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