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 そう思うのに、止まらない。  熱い舌先に弄ばれると、快感でもう、何を考えることも出来なくなった。  ただ………有希先輩。  昨日ホテルのベッドで、初めて睦み合った、その時。  あの顔が、手が、身体が、全身に触れあえたことが嬉しかった。  笑った顔が、幸せそうな顔が、何より嬉しかった。  だけどもう、ダメだ。  私の精神はもう、崩壊する。 「よし、これなら。じゃあ―――……」  要二朗が半身を起こし、大きく立ち上がったものを麻衣美の股間に挿し入れた。  ずぶり、と水気を纏った音がし、麻衣美はぎゅっと目を瞑った。 「あぁ!いや……っ!助けて!助けて……有希先ぱ……」 「はぁい!」 「えっ」  ゴッ!!  鈍い音が身体の上で響き、目を開けると、木材で側頭部を殴られ、横に吹っ飛んで行く要二朗の姿が見えた。  そして消えた要二朗の背後に、肩を震わせて立つ有希の姿があった。
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