ピンクの指紋

5-3

　あの肉塊はやはりミカコで失血死が死因と確認された。
　また要二朗も全身の圧迫による死亡が確定された。
　要二朗の全身を覆っていたピンクの手形は、指紋掌紋が特定できないものであるらしく、捜査は難航しているらしい。

　その後の警察の捜査により、要二朗の所有物件全ての家宅捜索が行われ、そこでマンションの居住スペース以外が全て大麻など違法薬物の栽培に使われていたことが発覚した。
　また、部屋や店にあったパソコンの中身から、その薬物の取引ルートや顧客情報も判明、そこから社宅で売春組織の運営をしていた証拠もボロボロと出てきた。

　社宅にも立ち入り捜査が入り、首輪で繋がれていた女性六名が保護された。
　101号室からは、大量の媚薬や拷問用具の他、銃器などの凶器類も確認、またそこに置かれた巨大冷凍庫からは三体のバラバラにされた冷凍遺体が整然と保管されていた。