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「でもねぇ、話してみたら優しいのよ?それにね、告白してきたのは盛章さんからなの。お母さんからじゃなくてね。猛アプローチされたのよ。そんなのもう、若い頃ぶりでしょ?嬉しくってお母さん、ほだされちゃったぁ」
「ほだ……って、それってさ、同情みたいなの入ってない?好かれてればいいの?お母さん、お父さんとはそんな感じじゃなかったじゃない。ダジャレ大好きでひょうきんなお父さんと四六時中コントみたいなやり取りしててさ」
「それはそれ、これはこれ、過去は過去、今は今」
「お母さぁぁぁん……」
「愛するより愛された方が幸せになれるわ。報われない恋より、本当に愛してくれる人に応えるの、それが一番幸せになる方法よ」
「そんな、でも私、あの人は絶対お母さんに合わないと思うんだけど!」
非難炸裂で訴えたが、ラブラブモード全開で夢見心地の母にそれ以上どうこう言えるはずもなく。
そうして数日後には、桟ヶ嶋の荷物が我が家に届くこととなった。
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