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 だって他人の愛は確かめようがないじゃない。歪んでる可能性だってあるじゃない。  自分が好きな人なら、歪んでても多少許せるけど、好きでもない人からの歪んだ愛はやっぱり許せないし受け入れられない。  いくらお金持ちで好条件だとしても、どんなにハンサムでも、どんなに優しくても、それで愛せるかといったら違うと思う。  私は、だって、有希先輩が、有希先輩だからこそ好きなんだもの。  理屈じゃないもの。どうしようもないんだもの。  眼を閉じると浮かぶ。  有希先輩の笑顔。  くしゃっと笑うと子供みたいなの。  それをずっと、ずっとそばで見ていたいと思うの。思うの。  愛している愛している愛している。  間違っているとどんなに言われても、それでも私が私であるならば、私は私である限り有希先輩を愛するだろう。    罪は受け入れる。  でも、その咎のために自分の人生を捨てることもまた、したくない。  それはわがまま?  この人の供養もする。  この人の家族に申し訳ないとも思う。  ずっとこのことを引きずるだろう。  でも、それは秘密の罪。  私はこのことを完全に封じる。  誰に迷惑もかけない。  祈る。日々祈る。  ただ、日々。
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