第1章

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そう叫んだつもりだった。だが怖くて声が出なかったらしい。小さな声で叫んでいた。 「高いの怖かったのか…?それなら無理しなきゃ良かったじゃん。 何で僕なんかの為に…」 飛び降りしようとしてた癖に生意気な喋り方だ。まぁ仕方ない声はかなり小さかったのだから。 「…」 私は黙っていた。何故だろう。話す言葉が出てこなかった。彼の言う事に反論でもすればいいのに、私は彼を見つめて黙っていた。
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