◇01. おれと一緒に住みなさい【◇=萩原凛歩視点】【第一部】

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「い!? いやそんな……」 「会議中ずっと腹鳴ってたろ。おれのとこまで聞こえてたぞ。いいから食え」 「ふがっ」あっという間におにぎりを口に詰め込まれた。どんなプレイですか課長。……ってえええ。 「んむ……おい、ふぃい……」久しぶりに米を腹の中に入れた気がする。固形物の旨味よ。……あ。これ……梅干しだ……この暑いのにさっぱりして気持ちがいい……海苔の香ばしさと白米のあまーい旨味が混ざり合って超絶的に美味。天才だわこの組み合わせ考えたひと。  ごくん、と一個食べ終えたわたしに、続いて課長は、「次は、栄養補給。ほれ。飲め」そして手早く蓋を開いた栄ドリを突き出すと……、って飲ませるのかよ。うわお。  課長のことは、よく、知らないけれど……。結構強引で、やさしいひと、なんだな……。  更にはスポドリ入りのペットボトルを手渡される。事前にぱきぱきと骨ばった手で開封するオマケつきで。彼氏ですかあなたは。  ……ふう。なんかご飯なんか食べたの久しぶりだし一気に食べてお腹がいっぱい。という顔をすると、課長が、ややも、びっくりした顔で、 「おまえ……そんだけしか食べれねえの? もっと食えよ」
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