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悪女は異世界転生します。
「…はあ」
私は、何度目かのため息をついた。
それは、ナゼかって目の前のマンションのポストには張り紙がいっぱい。
内容はすべて───
「汚らわしい」「消えろ」「出てけ」など。
これは私がキャバクラで働く一員だから。
しかも普通のキャバクラではない。
訳アリの娘が働く闇キャバクラ。
私は幼い頃、親の借金のために売られたのだ。
ってか、書いて何がしたいわけっ?!
「汚らわしい」とか「消えろ」とか「出てけ」とか人に悪口書くの幼稚過ぎないっ?
私は、部屋に着いた。
そして鍵をガチャリと開け、ベッドに身を投げた。
視界に広がる天井がグニャリと曲がって見える。
まあ、睡眠時間2時間だもんな。
こうもなるよね。
すると、睡魔が私を襲う。
まだ、洗濯やメイク落とし、ご飯、ごみの分別まだまだする事たくさんあるのになあ。
私は、睡魔の闘いに負け、ギブアップしバタリと腕を落とす。
その時、かつてお母さんがくれた唯一のプレゼント、一冊の本が目に写った。
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