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「何かあったらすぐに連絡してね!」
「何もなくても連絡は怠るなよ」
「ふふっ
美葵、休戦だよ?」
「うん、わかってる」
「港も素直が一番だからな」
「おぅ、任せとけ」
そんなやり取りを終えると、二人は森へと散策へと出掛けていくのだった。
「美葵?」
「ん?」
「俺、美葵好きだから」
「…!
うん、私も港好き」
「へ?
マジで?!」
「うん?
何か信用ない?」
「嫌!
嬉しくってビックリしてる」
「私もビックリした!
でも、嬉しいのは同じだよ」
「つーかさ?
アイツら心配だな」
「佐葵くんも居るし大丈夫だとは思うけど、真葵はミステリー好きすぎるからなぁー」
「妙な事に巻き込まれなきゃいいけどな?」
「とりあえず連絡がなかったら二人で探しに行かない?」
「二の舞いにならないか、それ?」
「じゃあ、警察?」
「まあ、普通はそうだけど…
オカルト的な感じだとその類の人にお願いするっきゃないよな」
「幽霊とかじゃないよね」
「ふっ
美葵、怖いの?」
「目に見えないものは怖いでしょ?!」
「本当真葵とは真逆で怖がりだな〜
まあ、そこも好きなんだけどな」
「港、何か優しい」
「いつもは喧嘩腰になってしまうだけで、本当は優しくしたいよ」
「…!
わ、私も!」
「ふぅん?
そこも同じとか以心伝心じゃん、俺ら」
「だね!」
港と美葵がイチャイチャしていると、春風夏葵がバイクで家に帰ってきた。
「美葵!
真葵の奴森に行ったか?!」
「夏葵兄ちゃん、どうしたの?」
「嫌、あの噂の森ってこの辺りみたいなんだわ!
だから、行かないように釘を刺すつもりだったんだけど…」
夏葵が少々項垂れていると、美葵はこんな疑問を投げかけた。
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