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春の櫻坂46⑥斎藤冬優花と遠藤光莉
今のところ櫻坂46は、8枚のシングルを発売している。
常にフロント付近に立って活躍しているメンバーもいれば、表題曲に選抜されたりされなかったりといったメンバーもいる。
その中で、一期生二期生全員参加の「start over」を除き、一度も選抜に選ばれていないというメンバーもいるのでした。(三期生は除く)
二期生の大沼晶保さん、幸阪茉里乃さん、遠藤光莉さん。
そして、一期生の、斎藤冬優花さん。
表題曲に選ばれる選ばれないの基準は意外と単純で目に見える。
ミーグリと呼ばれる、ファンとメンバーとの個別接見のチケットの売れ行き具合で、それは決められているらしい。
CDを買うことによって得られるミーグリ抽選券。抽選の結果得られる推しのメンバーとの接見の権利。権利を行使し、お金を払って実現する10秒1200円の接見時間。まあ、安いものではない。(ちなみにCDなんかを介さずダイレクトに券を売ったりすると風営法に引っかかるらしい)
人気メンバーのミーグリチケットはすぐに完売し、そうでないメンバーのものはずっと売れ残っている。
その結果は表になって発表され、ファンにもメンバーにもはっきりと人気の多少がわかる。で、次のシングルはしっかりその通りに選抜の結果が現れる。
残酷と言えば残酷。
でも、公平と言えば公平。
二期生の大沼晶保さんや遠藤光莉さんは、選抜発表があるたびにブログで悔しさを綴っていた。でも、客観的に見て、二人のミーグリの結果なら仕方ないかもしれない。そして、とりあえず自分にとっては、彼女たちがこんな風に感じ過ごさなければいけない時間を、寂しいものと思っていたのでした。
そして、そのたびに斎藤冬優花さんのことを考えていました。
欅坂デビュー時代から在籍し今も櫻坂46で活躍している三人のうちの一人(一人は病気療養中)。欅坂時代からずっとその後方を温めるザ・バックスメン。櫻坂46でも選抜されたことはない。
でも、だからと言って悔しさを綴るわけでもない。レギュラーメンバーにアクシデントが起こり欠員があれば、すぐにそこを埋めることができるプロフェッショナル。派手でもなく、口数も多くなく、バラエティでは後方に座り、にこやかに全体を見渡すアンカーのような存在。
チームにはそういう存在が必要なのだ、とつくずく思う。
全員が全員、選抜やセンターを目指ししのぎを削っている状態は、活気に満ちていいかもしれないけれど、そればかりでは息が詰まる。非選抜上等、ここがいい、と自信をもってそのポジションにいるメンバーが心強い。
とはいえ、実際の所、選抜メンバーだけが忙しいのは、新曲のたびに一度ずつ出演する各局テレビの音楽番組の時だけのような気がする。ライブにバラエティ、その他はどのメンバーも同様に忙しい。特に昨年から今年にかけてのライブ続きのスケジュールにおいては、選抜も非選抜もないのじゃないだろうか。BACKSとはやはり二軍のことではなく、そのポジションのことなのだ。
そんな中で一番雰囲気が変わってきたのが遠藤光莉さんのような気がする。
がんばってもがんばっても選抜から漏れ、悔しい悔しいと漏らしていた彼女は、やがて休養により戦線離脱、復活したものの再度休養。そんな中、一期生二期生全員選抜の「start over」にも参加することができず、完全に後れを取ってしまった。
そんな彼女が再度の復活以来、何となく自然な姿を見せている。
選抜を勝ち取ることをあきらめると、また別の景色が見えてくるのではないだろうか。話下手な彼女は今はバラエティ番組の端っこで笑ってたたずんでいる。話を振られることはまずない。
でも、何にも話さなくても、ごく自然な笑顔でそこにいる彼女を観られることを今はうれしく感じています。
これで十分。無理は不要。
二期生きってのダンスメン。
ライブで、自分の出来る部分で、大爆発してくれればいい。
斎藤冬優花センターのBAN。
遠藤光莉センターのBAN。
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