Flower LOVER

11/80
前へ
/80ページ
次へ
困りました。 ここまで言われたのは初めてですし、「好きな人が居る」と言えば諦めてくれると思いました。 「ごめんなさい」 私は謝りました。 好きな人も言いたくありませんでした。 もし知られて、あの人にバレてしまったら… それを考えると言いたくないのです。 『どうしてもダメ?』 「ごめんなさい」 もう一度言い頭を下げると、草野君は走ってどこかに行ってしまいました。 あの人以外の人は、やっぱり嫌なのです…。 見つけたのは10日前。 休み時間に廊下を歩いていると、視線を感じたので見ました。 「あっ…」と心の中で叫びました。 あの人でした。 彼は3組に入って行き、目で追っていると「森内」と呼ばれていました。 森内君…やっと会えました。 やっぱり、背が高くて、髪も上げていて、茶髪が似合ってて…カッコ良いです。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加