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困りました。
ここまで言われたのは初めてですし、「好きな人が居る」と言えば諦めてくれると思いました。
「ごめんなさい」
私は謝りました。
好きな人も言いたくありませんでした。
もし知られて、あの人にバレてしまったら…
それを考えると言いたくないのです。
『どうしてもダメ?』
「ごめんなさい」
もう一度言い頭を下げると、草野君は走ってどこかに行ってしまいました。
あの人以外の人は、やっぱり嫌なのです…。
見つけたのは10日前。
休み時間に廊下を歩いていると、視線を感じたので見ました。
「あっ…」と心の中で叫びました。
あの人でした。
彼は3組に入って行き、目で追っていると「森内」と呼ばれていました。
森内君…やっと会えました。
やっぱり、背が高くて、髪も上げていて、茶髪が似合ってて…カッコ良いです。
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